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「サントーシャ」の本質〜賢者の良心は時に拷問に〜

「サントーシャ」の本質〜賢者の良心は時に拷問に〜

まず、前置きを。

「ありのまま」でいるということ。

 

 

 

よくヨガの世界で聞く話です。
しかし、あまりにも誤解されているところがあると思います。
「ありのまま」を、「何もしなくていい」というような日和見的態度として捉えてしまう傾向があるかなと。

 

 

これ、全く違います。

 

 

昨日のフェイスブックの投稿にもこう書きました。

 

 

 

 

“ヨガの世界でよく聞く「ありのまま」。

これは何もしないでいいということではない。
今の状態を「ありのまま」としたら大間違い。
あなたのもっとすごいところが本来の「ありのまま」。
邪魔する鎧を脱ぐ。

脱いで初めて「ありのまま」となる。”

 

 

「ありのまま」は、あなたの真の力が十分に発揮されている状態。

 

気づいているか気づいてないかわかりませんが、あなたにはとんでもない天才性が宿っています。

「ありのまま」とは、その天才性が発揮されている状態とも言える。

 

 

物事が自然と運ばれていき、自分は何もしていないけど、どんどん成長・前進しているような感覚になります。

周りから見たら、すごい努力しているように見えるんだけど、本人は微塵もそんなこと思ってない。

 

 

繰り返しますが、あなたにはとんでもない天才性が宿っている。

でも、それを十分に発揮しているかといえば、そうじゃなかったりする。

 

 

ちょっと話が逸れますが、天才性を発揮することで、「生産性」は極めて高くなります。

「生産性×時間=生産量」ですから、社会に提供できることが多くなる。

それが人のためになることなら、社会益は増大します。

よって、天才性を発揮することは、人のために生きることでもあります。

 

 

さ、話を戻します。

 

 

天才性を十分に発揮できていない状態とは、アクセル踏みながら、ブレーキを踏んでいるようなものです。

「自分なんかじゃ無理」とか、「あの人だからできるだ」などと、邪魔するネガティブセルフトークという鎧をがっしりとまとい、あなたの天才性を発揮することを自分で封じ込めてしまっている。

 

 

この封じ込めてしまっている状態をして、「ありのまま」というなら、完全に勘違いなのです。

「ありのまま」とは、鎧を脱いであなたに潜在する天性性やポテンシャルが十分に発揮されている状態なのです。

 

 

なので、そうじゃない状態で、それを「ありのまま」として、維持しようとするのは、全く意味を履き違えていると言えます。

ヨガの修練の階梯では、この鎧を脱いで、脱いで、ひたすらに脱いでいく。

そうして、あなたの天才性が発揮される状態へとあなたは登りつめていきます。

 

 

この登りつめていく段階においては、ここでは「自分だけでやらんこと」という議論も入ってきます。

ヨガライブラリー「『自分だけでやらん』ということ」

 

 

 

そうして、天才性を十分に発揮されるにしたがい、心の面でのこの上ない安定感と快適さが生まれます。

この状態を指して、「サントーシャ」と言っているのです。

 

 

 

また、少し話が逸れますが、この安定感と快適さは、アーサナ(ヨガのポーズ)の在り方や定義を説く、ヨーガ・スートラの第2章46項、「ヨガのアーサナは安定して快適なものである」が示す身体性と深い関係があります。

ひたすらに、安定性と快適さを体のレベルから作っていくんです。

そしたら、心もそのようになっていき、「ありのまま」、つまり、天才性の発揮できる状態に近くなっていく。

 

 

シェイクスピアのハムレットの一説に、

“Assume a virtue, if you have it or not”(美徳あってもなくても、それがあるように振る舞いなさい)

というのがあります。

現代的な言い方をするなら、

“Fake it until you make it”(そうなるまで、とにかく嘘でもいいからやりなさい)

ということでしょうか。

 

 

なので、アーサナをして、安定と快適という状態を体を通して学んでいくごとに、心の在り方もそのようにだんだんとなっていく。

このため、アーサナは、安定していて快適でなければ、アーサナとは言えないのです。

 

 

またそれちゃいましたww

話を戻します。

 

 

この「ありのまま」という素晴らしい状態に私たちを戻してくれる(顕教の範疇においては)のがヨガなのです。

またこの「ありのまま」は、自分で作るものという側面もあります(密教の範疇においては)。

この辺りはまた別途書きたいと思います。

 

 

さて、ヨガの言葉でいう「サントーシャ」。これは、「満足すること」「足るを知る」などと訳されます。

しかし、これも意味を履き違えると、今のままでいいというような間違った意味に捉えられがちです。

 

 

本当は、こうしたいああしたい想いがあるのに、それは欲だからダメだと押さえつけて自分に嘘をついている。

あるいは、やりきってないのに、「サントーシャ」「足るを知る」っていう教えがあるから、この辺でいいかとか。

これは、完全に履き違えている。

 

 

そもそも、サントーシャを含む、したことがいいことリストである「ニヤマ」や、しないほうがいいことリストである「ヤマ」は、やりきった人が到達した境地や状態を示しているのであり、”Assume a virtue, if you have it or not”的に真似をしたらいいのですが、それを行動しない理由や勘違いとしてのありのままという現状維持の理由(創造的回避)として使っても意味がないのです。

 

 

 

繰り返しますが、これは、サントーシャは、やりきった人、”その境地”に達した人から見た精神的な風景や状態をあえて言語化したものなのです。

彼らからしたら、それは当たり前のことですが、彼らより抽象度の低い人にとっては、その言葉が意味することがわかりません。

 

 

 

抽象度の高い人が発する言葉は、ある意味、禅問答みたいなもので、その物事の理解のレベルに行かないとその本質が見えないのです。

その人の物事の理解レベルで理解してしまう。 

 

 

つまり、勘違いしてしまいあらぬ方向に行ってしまうのです。

まさに、賢者の良心は時に拷問になるのです。

 

 

あなたも自分にとって当たり前すぎることについて、詳しく書こうなんてあまり思いませんよね?

例えば、「空気の吸い方」とか。

「え!?普通に吸えばいいじゃん??」とか思いますよね?

 

 

同じように、もうその境地に達した彼らにとっては当たり前のことなので、当たり前すぎて、ちゃんと解説してくれないんです。さらっと書いてしまっています。

だから、勘違いしちゃう。

 

 

「サントーシャ」とは、天才性を発揮し、「ありのまま」を生きている人の心の状態のことを言うのです。

 

 

その時には、唯一無二の天才性を生きているからただ満ちていて、可もなく不可もない、足るも不足もない。

 

 

ある人から見ると、それは絶対に欲しい能力だったり、天才性を発揮している状態で、あの人はそれはすごい!と言う風に見えるんだけど、本人からしたらそんなことは当たり前で、「あ、これね。飽きたからあげる」みたいな感じ。

 

 

そりゃあ、それが喉から手が出るほど欲しい人から見たら、その方は離欲の人に見えますよね。

 

 

だけど、それをまだ欲しいと思っている人が、無理矢理「足るを知るを知った」って言ったって嘘なんです。

サントーシャとは、「あ、こんなのが欲しいのね。自分はもう当たり前すぎて別にいらない」みたいな感覚。

 

 

繰り返しになりますが、「サントーシャ」は、その境地に言った人のみが言える言葉なのです。

だから、どんどん登りつめていきましょう。

 

 

どんどん、自分に新たな世界や風景を見せてあげましょう。そして、その風景に慣れてしまいましょう。

 

 

そしたら、「存在」で「サントーシャ」を示せるようになる。

何をするかしないかじゃないんです。

本当の教えとは、「存在」が示してくれます。

 

 

あなたの「ありのまま」は、そんなものではないですよ。

もっともっとすごいものなのです。

自分を見くびらないでくださいね!

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