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ヨガと瞑想は「最高峰の人間開発ツール」である理由

ヨガと瞑想は「最高峰の人間開発ツール」である理由

私のヨガと瞑想の指導方針の根幹は、ヨガと瞑想とは、単なる癒しやストレス解消の手法ではなく、「最高峰の人間開発ツール」であるということです。
それを最も大切にして、毎日指導させていただいています。
このコラムでは、様々な角度から、なぜそれが可能なのかをお届けしていきたいと思います。

ヨガの定義から見る

まず、基本中の基本から。
「ヨガ・スートラ」にある、第1章2項にある「ヨガ」の定義。

“Yogas chitta vritti nirodha”
「ヨガとは心の働きの止滅である」

なぜ、心の働きを止めることで、人間開発になるのか。 心を止めたら、何にもできなくなるじゃないかという声が聞こえてきそうです。 日頃、心の中でのインナートーク(雑念に近いものですね。また「雑念」についてはいつか扱いますが、悪いものでも何でもありません)がどんなものか、気づいたことありますか?

そのインナートークはほぼ他人の声であったり、常識を振りかざして自分を責めるものであったり、ネガティブセルフトークであったりします。 つまり、あなたのエネルギーを奪うものが多い。

そうした心の働きが止まれば何が起きるでしょうか? そこにはただシンプルにエネルギー全開にあなた自身を生きる主体が残るのみです。

ゴールを設定して、ただそこに自分の枠を超えて、チャレンジし続ける行為主体があるだけ。 それは雲が晴れた、青空のようなもの。 心の働きがいっぱいなままだと青空が見えず、あーだこーだと過去の自己正当化し、進化や成長を阻むだけになってしまう。

これを取り払うのです。

不必要な心の働きが止滅され、スカーっと晴れた青空のような無限の本来のあなたが顔を出す。 その時に開ける世界。

「ヨガとは心の働きの止滅である」 まず、そこが最初の出発点です。 超圧縮するなら、エネルギーを奪うインナートーク(心の働き)が止まることで、ただやる自分、シンプルにエネルギー全開に生きる自分が顔を出すことで、人間開発になる。

この「ただやる」ということは非常に深淵な教えです。 「ただやる」ことがなぜあなたの能力を最大化させるのか。ここを理解すると生き方が変わることでしょう。

意識向くところにエネルギーが流れる

ここからは、「意識向くところにエネルギーが流れる」ということをベースに簡潔に書きますね。

あなたの心が静かになり、そのままで生きるエネルギー全開の自分になる。 その状態は非常に気持ちよく、晴れ晴れとしています。
しかし、そこはまた始めの始め。 そこから、あなたが何に意識を向けているのかに「気づく」ことがとても大切です。

観測によって、素粒子の振る舞いに影響が出るという量子論をここに持ってくることは、論理飛躍だと思うのでやめておきます(量子論的生き方という主張は非常に共感するところではありますが)。

しかし、意識が向くところにあなたの世界が出来上がることはわかるでしょう。 美しい絵を見れば、美しい絵を見るという体験が生まれるように、意識の向け先によって世界が出来上がる。
つまり、意識の向け先が世界を作るわけです。

これは物理空間だけでなく、情報空間にも言えます。 問題だと思っていることを、心の働きにによって、アレヤコレヤと考えて増幅させてしまって、より不安になってしまったりするのも、意識向くところにエネルギーが流れるということですね。 自分がどこに意識を向けているかに気づいていることはとても大切です。 それによって世界が変わるわけですから。

「反応的思考」から、「選択的思考」をすること。 それによって、解放される。

心のあり方や意識の向け先に「気づく」瞑想によって、世界のあり方をコントロールできるようになれば、またこれがあなたの能力を高めることになるでしょう。

さあ、あなたは今、どこに意識が向いていますか? そして、選択的にどこに意識を向けるといいと思いますか?
時折、気づいてみましょう。
それだけで世界が変わる体験をしていただけることでしょう。

心の位相を整えること

1960年に最初の装置が開発された、人工的に作られる光(電磁波)はご存知でしょうか?

答えは、「レーザー」です。
これは、位相の整ったコヒーレントな光で、15Wの出力のレーザーでも地表から発したものは、宇宙から目視できるそうです。
位相が整っていない自然光などは、同じように地表から発しても宇宙から目視などできないですよね。

エントロピーの法則を考えると、思考も同じように放っておけば散漫になっていく性質を持っている。
注意散漫で、心のインナートークが多く、意識の向け先にも気づいていなくて、また、バラバラでまとまっていない状態。
これでは、能力の発揮など到底難しいことでしょう。
意識の向き先をコントロールできなければ、レーザーのように突き抜けることができないということです。

しかし、人間の心はこの法則を無視して、自分の思考をまとめ上げることができる。
ここがすごいところです。

心静かに、意識の向け先に気づき、それを束ねて、コヒーレントな状態に持ってくる。
思ってること、言ってること、やっていることを一致させて、レーザーのように生きる。

瞑想は自分の心のコントロールをするわけですから、レーザー的生き方を可能にしてくれます。
これは生き方そのものという話になってきますが、能力開発という点においても、極めて大切な点ですね。

ホメオスタシスに介入して、最高の能(脳)力を引き出す

その他にも、密教奥義のひとつである大周天、先人のエネルギーの召喚法、内的五感訓練による超自我の生成と同化、情報空間の書き換えな、超意識へのアクセスなど、まだまだありますが、コラムで書く範疇は超えてしまうので、また直接伝授の際に、お伝えしたいと思います。

そして、とにかく大切なことを書きます。

それは、最高の人生の送り方。
あなたの能力を最高に発揮する術です。

これがヨガと瞑想で可能であるため、「ヨガと瞑想は「最高峰の人間開発ツール」であるということですね。

あなたには、めっちゃすごい能力が宿っているってご存知でしたか?
あなたが思っている以上の。

ええ、もちろん、それはご存知だと思います。
どうせなら、あなたのその素晴らしい能力を、思う存分発揮したいですよね。
しかし、普通は、それもなかなか難しいのが現状かもしれません。

なぜならば。

脳はあるひとつの状態の範囲の中にいたがるからです。
「これまでこうしてきて生きてこられたんだからいいでしょ!」って。
「したことないことしたら危ないかもしれないよ!」って。

だから、能力を発揮することにブレーキをかけてしまっている。

言い方を変えれば、情報空間(心)の持つホメオスタシス(恒常性維持機能)のフィードバックによって、過去の自分に囚われているということですね。
その過去の自分を引きずった状態の方が快適なので、そこを出ることが怖くて、あえて能力を発揮しないことが選択されてしまっている。

ここをどう打ち破るかが鍵。
キーポイントは、ホメオスタシスをうまく利用することです。
色々とセオリーも書こうと思いましたが、長くなるとうざいでしょうからww、先にもう答え書いちゃいますね。

  • 「ゴールを決めて、ただやる」
  • 「これをひたすらに続ける」

これだけです。
ゴールを決めて、無意識に任せ、ただ行動するんです。

脳はホメオスタシスのフィードバックがかかる際、最高の能(脳)力を発揮します。
高スペックな情報処理をして最高の計算をする。
そのホメオスタシスのフィードバックがかかる情報空間に何としても戻ろうとする。

だから、ホメオスタシスのフィードバックがかかる情報空間に介入して、それを移動させちゃえばいいんです。
移動すれば、そこにひたすらに行こうとする。

コツは、やろうとしないこと。
ただやることです。

「やろうとしている」時は、まだやっていない状態が認識されるので、元のところにホメオスタシスが働いて、そこにいようとする。
だから、やろうとしないことです。

ただやる。

ゴールを決めたら、それを自分に無茶振りして、もうゴールの達成された状況だけをみる。
そして、ただ行動する。
すると、ホメオスタシスのフィードバックがかかる情報空間がだんだん移動していく。
それをひたすらにひたすらにスマートに繰り返すんです。

なぜ、スマートにと書いたかというと、やはり快適ゾーンから移動するので、ちょいジリジリするからです。
だから、つべこべ言わずに、ただスマートにやります。

そうしたら、結果的にすごいことが達成されてしまっている。
できないことができることになるという「成長」が起きます。

そしたら、自分はこんな人だというアイデンティティも変わっているから、信念体系も変わり、結果として能力が存分に発揮される状態になる。
行動も変わって、環境も変わって、またそこからとんでもないスピードの成長のスパイラルが始まります。
そして、またその状態でゴールを刷新して、無茶振りして、ただやることで、ホメオスタシスのフィードバックがかかる情報空間を移動する。

それを繰り返すと、めちゃめちゃあなたに眠る能力がさらに発揮されていきますよ。
この感覚が簡単にわかってしまうワークもあります。
情報空間のホメオスタシスを操って、エネルギーを出してしまうワークです。

いろんな場でやっているのですが、めちゃめちゃ簡単なので、試しにやってみてもらえたら嬉しいです。
(腰や膝を痛めている方はこれは避けてください)

  1. 正座で座り、誰かに上から肩を押させてもらう。
  2. 立つぞ立つぞと心の中の中で思いながら、立とうとしてみてください。すると立てない。
  3. でも、「立つ!」と決めて、無意識に立つことを要請して、体を感じると(感じる理由は考えられないようにして、「ただやる」状態にするためです)、すっと立ててしまう。

これが疑似体験に近いですが、ホメオスタシスのフィードバックがかかる情報空間を移動する感覚を体験できるワークです。

いつも講座でも言っているように

  • 呼吸、集中、脱力による変性意識の醸成
  • 体への「適切」なエッジ的刺激(適切なアライメント、過負荷による新境地の体験による潜在意識へのアプローチ)
  • 意識場の選択と意識の置き方(臨場感空間の移動)
  • 身体情報空間の書き換え
  • 身体記憶に定着させて新たな自分として生まれ変わること

をヨガと瞑想を通して行って、このホメオスタシスのフィードバックがかかる情報空間を移動するのです。

この感覚を「瞑想」で常に内的五感訓練をして、デフォルトにしてしまえば、常にゴールがあってそこに突き進むということが当たり前になってしまいます。
ボクはこれを尾骨にアンカーして入れてしまっているので、尾骨を感じることでいつでもトリガーされて引き出すことができます。
瞑想って本当に応用範囲が広くて、面白いです。

また、関連事項として、「脳科学とヨガ・瞑想」というコラムもあるので、そちらも参照してみてくださいね。

ヨガと瞑想であなたの能力が最高に引き出される。

ヨガと瞑想は、「最高峰の人間開発ツール」。

あなたには素晴らしい能力がまだまだ眠っていますよ。
さあ、瞑想とヨガで、いかんなく発揮して、さらに素晴らしい人生を送りましょう!

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