masayoga column

認識の変化によって人間関係を変える方法

認識の変化によって人間関係を変える方法

<人間関係に限らず、私たちの認識がこの世界を作っている>


五感および言語情報によるインプットを、あなたのその認識の様式やパターンを使って、また記憶に依拠して、その世界が脳内でアウトプットされて、それを世界として感じています。

 

認知科学画では、これを「内部表現」と言います。


ですから、脳の数だけ内部表現があり、世界があると言えますね。

 

物事の絶対性というのは、あらゆる方法を使って否定することができます。


同じものを見ても、ある人はこう言い、ある人はああ言う。
同じものを見ても、意見が全く同じと言うことはありません。


だとしたら、それがそのようにあることの絶対性はその時点で否定されます。

 

私たちの世界は私たちの認識一つで決まります。


しかし、そこに絶対性を持たせずに、認識をコントロールできたら、それは世界をコントールできることを意味します。
(もちろん、ベンジャミン・リベットの研究によって自由意志の存在も危ういですが、そこは今回は脇に置いておきますね)

 

人間関係を改善したい時、こんな風にして認識を変えることができます。

(1)全ては自分が選択しているという立場をとる。


前述したアドラー心理学では、「すべての行動には目的がある」という「目的論」の立場を取ります。
何かの行動に、たとえばトラウマのような原因を求めるという思考は、この目的を隠しているのです。

 

「全ては自分で選択している。」

 

これに本当に気づくことができたら、とんでもなく楽になり、かつ自分の人生の舵取りをできるようになります(もちろん、絶対ではないですが)。

 

今起きてることに不満がある場合、環境や他人のせいにしてしまっていることもあるのではないでしょうか?

 

周りの環境のせいにするときは、自尊心や自己効力感が下がってる場合のことが多い。
そんな時こそ、自分のあり方に、自分が信じる最善で取り組んで見るんです。
そして、自分軸を取り戻せたら、そこには道が拓ける。

 

この世界は自分がその時に、最善を尽くして、選んだのです。

 

責める必要はありません。


ただ、自分で選んだことに気づき、そこに責任を持つことです。


それが、あなたの自尊心を高め、自己効力感を戻してくれます。

 

ボクは実際にお会いしたことないですが、大好きなルー・タイスの言葉。

 

「これは私の決断だ。これは私のアイディアだ。私が善人なのは、私が善人であることを選んだからだ。私が働くのは私が働くことを選んだからだ。法に従うのも従わないのも、全て私の選択だ」

 

今あることは、自分が選んだこと。


だから、それに気づき(それが、愛するということだと思っています。愛さなくていい。気づけばいい)、そして、また、自分で選択する。

 

今の人間関係は、相手あってのことですから、もちろん全てではないでしょう。

でも、今の人間関係がそうであることは、何かの目的を達成するために、自分が選択したと捉えてみることで、認識に変化を及ぼし、それが解決する可能性を秘めています。

(2)ギリギリ一つ上でくくる。

 

まず大前提として、今現在悩んでいることを解決するためには、問題点が持つ「二項対立」を統合する必要があります。


これが良い/悪いと言う二項対立があるから、お互い反発する分けですよね。

 

その統合のためには、ひとつ、上の視座に上がらないといけない。
つまり、抽象度を上げるのです。

 

あることで喧嘩をしている場合。
それは、物事を見る「その」視座では、対立なんだけど、なんで喧嘩になるかというと、その二項対立が起きる「場」があってその場を共有してて、その中で意見が対立しているからですよね。

 

でも、よく見れば、意見対立ができる同じテーマを共有してる。

つまり、共有された場にいるわけなので、その場のくくりで見れば、お互いの共通項を見出せるというわけ。

 

例えば・・・

アメショーが好きな人と、シャム猫が好きな人がいて、それぞれ絶対そっちが可愛いと思いまくってて、主張がエスカレートして、意見が対立して喧嘩になった。

 

でも、私たち「猫好き!!」って、手を繋げばいいですよね。

ここで大切なことは、ギリギリ一つ上でくくる。

 

「生物好き!」とかっていうのは、上がりすぎて、臨場感が持てないので、ラポールが築けないんです。

抽象度が上がるということは情報のビット数が上がり、臨場感が薄くなるわけなので、なんかぼんやりになりかねないんです。

だから、ギリギリ一つ上でくくって、人を見る。
そしてら、視点が切り替わると思います。

(3)その人がそうであることが自分のためになっていうることを知る

 

人間関係が円滑でない時、自分の中でお相手のあり方が問題となっていますね。
もちろん、社会的に問題があるときは、指摘することが優しさと思います。

 

でも、それが問題でありすぎるとき、余裕がなくなって指摘する言い方がきつくなってしまったり、そもそも嫌いだから(二項対立を超えられず、つまり、抽象度が低いから)、言いたくもない。


だから、その人を変えることなく、自分の中のチャージを押さえておくと適切な理性的な対応ができると思います。

 

ここで一つとても「効く」ワークをご紹介しましょう。

 

それは、


「その人がそうであることで、あなたにとってどのようなメリットがあるのかを書き出す」こと。

 

最低でも20個は書いてみましょう。
これも認識を変えるとてもいい方法です。

 

認識一つで世界がきまる。


大切なのは、それを理解し、そこから何を学び、どのように行動するか。


認識を自分でコントロールできる人は、心の手綱をしっかりと握ることができている立派なヨギーです。 

share:

講座のお申し込み、メールマガジン登録、
ご質問などについては、
以下よりお問い合わせください。

お問い合わせ