masayoga column

「ヨガと宗教」

「ヨガと宗教」

(このトピックの結論は各個人が出すものであり、何らこの記事の中の主張は、他の否定ではないことご留意ください)

ヨガと宗教の関係性はいろんな議論のあるところですね。
人間は自己の不完全性を知るが故に、完全なものに惹かれるのでしょう。
また、自分の軸がぶれていると認識する人は、軸のある(ように見える)に人に惹かれるのでしょう。

この議論には少なくとも3つの点についての命題が課されると思います。
そして、この議論の帰結は、専門家の間でさえ、議論され続けていることですね。

また、これは、それら参考にしながらも、各個人に委ねられるものであり、他人の意見に左右されるべきものではないと思います。
なぜならば、ヨガも宗教も究極的には主観世界(認知科学的に言えば主観世界しかないですが)における事象の探求であるからです。

立場によってもまた見解は異なるでしょう。
一方は、宗教家の側からすれば、ヨガの宗教性に疑問を持ち、また一方では、ヨガをしていて「宗教」に懐疑的な人たちの側からすれば、ヨガを宗教とすることに抵抗がある。

さて、その三点の視点とは、

・ヨガとは何なのか?
・宗教とは何なのか?
・ヨガと宗教の関係性はいかなるものなのか?

です。

ヨガとは何かに関しては、私自身は、「ヨガは最高峰の人間開発ツール」であると位置付けています。
自分の天才性を最大に発揮するために、それに確実に効くアルゴリズムを徹底的に回して、不必要なものを捨て、そして、必要な特性を獲得し、人生を大いに楽しいものにするためのもの。
ここには宗教色は一切求めていません。
ヨガの本質に関する考察は、「ヨガは最高峰の人間開発ツールである理由」などにまとめてありますので、こちらの記事をご一読ください。

さて、宗教とは何か?
宗教に関しては、辞書や著名な方の記述では以下のように書かれています。

・「世界には日常の経験によっては証明不可能な秩序が存在し、人間は神あるいは法則という象徴を媒介としてこれを理解し、その秩序を根拠として人間の生活の目標とそれを取り巻く状況の意味と価値が普遍的、永続的に説明できるという信念の体系をいう。」(日本大百科全書)
・「① 神仏などを信じて安らぎを得ようとする心のはたらき。また、神仏の教え。 ② 経験的・合理的に理解し制御することのできないような現象や存在に対し、積極的な意味と価値を与えようとする信念・行動・制度の体系。」(大辞林)
・「神または絶対者に近づき、または合一しようとする仕方」(佐保田鶴治氏)

ある意味、一般的には、「絶対的なものへの傾倒」であると括ることができるかもしれません。
と定義した場合、流派にもよりますが、ブラフマンやシヴァ、クリシュナ、またはプルシャ(真我)やアートマンの存在の絶対性を認め、また特にバクティヨガなどではその神格との合一を目指していることを考えると、ヨガは宗教ということになるでしょう。

しかし、私自身は、現代に適用する際、ヨガや瞑想は、常に、洗脳されてしまった自分を「脱洗脳」するためのものであるべきだと主張します。
それを知った上で、神格を崇めるのはいいのですが、それが「洗脳」になってしまうのは方向性として違う立場です。

つまり、「ヨガは宗教ではない」

「絶対的な何か」をたてた時点でそれは信仰であり、盲目的な洗脳が行われているとすれば、それは問題のあることです。
現代では、それによって様々な縛りがあり、人本来の天才性が発揮できていないことが散見されます。

ヨガはそれらの縛りから自分を解放することから始まります。
このため、「ヨガは最高峰の人間開発ツール」である私自身の立場のヨガにおいては、いかなる絶対性の否定が要請されます。
繰り返しますが、そこからの自己の解放がまず必要だからです。

これは、各種学問領域の帰結とも整合しています。
1929年のクルト・ゲーデルの「不完全性定理」からの系譜のグレゴリー・チャイティン、パトリック・グリムらの「神の不在性」の証明、また、1927年にヴェルナー・ハイゼンベルクが「不確定性原理」を提唱し、確実なものは存在しないということが証明されていることを考えると、完全なるものはなく、完全情報を有する全知全能性を持つものはないわけで、これは「絶対なるもの」「神」の不在を意味することになります。
またこれは、釈迦の「縁起」や龍樹の「空」にも通じるものであり、仏道的観点とも相性がいいものです。

上記の意味において、ヨガは宗教ではない。

あと、もう一つ面白い観点として付け加えておきたいのは、
佐保田鶴治先生は、宗教を
「自分自身に帰ろうとする方向を持った人間意識の努力のこと」
と位置付けた上で、「ヨーガは宗教の一種である」と言い切っています。

かつ、宗教には「内的宗教」と「外的宗教」という分類があり

「外的宗教」:一般に宗教と言われているもので、教団、教理、経典などとし、
「内的宗教」:各個人の心の中に築き上げられた信念や人生観などであり、

宗教の本命は、この「内的宗教」にあるとしています。
そして、無神論・無宗教の思想も、この「内的宗教」の範囲に入るものであり、また、真の宗教者にとっては外的宗教は必須でないとしています。

つまり、圧縮処理をすれば、ヨーガとは自分自身が主体的に築き上げた信念を生きることであり、それを宗教というなら宗教であるという立場。
そして、それは、いわゆる宗教家であろうが、そうでなかろうが、全員が持っているものであるということ。
(注:ちなみに、私自身は佐保田先生のおっしゃるところの科学と宗教は別の方向に向かうものであるという見解は否定する立場です。それは「パラダイム論」が佐保田先生の科学の見解に欠如していると読めることから、見解の差異によるものです)

この点においては、その宗教の定義の中でも「内的宗教」を「宗教」と限定するなら、上記の「絶対なるものを否定する」という立場と相入れるものであるため、支持されるものとなります。

以上、ヨガと宗教の関係性において、簡単に述べてきました。

ご自身で、内省してさらに考察を進めていってみてください。
これを、どのように理解し、どのように位置付け、そしてそれを持ってどのように自分の人生に活かすかは、時間をとって考察する価値が十二分にありますね。
とても豊かな時間となるでしょう。

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